農薬除去方法

4つのポイント
1、水で洗う
表面をこすりながら洗う。流水の中で振りながら洗う。
2、ゆでる
湯水に有害物が溶け出てくる。
3、皮をむく
厚めに皮をむき、皮表面と皮の直下にしみ込んだ農薬をカットする。
4、外葉を捨てる
結球を作る野菜で効果的

これら4つのポイントのうち、1つあるいは複数を行い農薬を除去します。農薬には2タイプあることを知っておこう。1つ目は野菜表面に付着して残留する固体状の農薬。これは内部まであまり浸透しないため、流水中で洗うことで表面に付着している農薬を除去すればよい。もう1つは野菜表面内側に浸透し溶け込むタイプ。こちらは、茹でることで農薬を湯水に溶けださせる。また、皮をむいたり、外葉を捨てるのはどちらのタイプの農薬でも効果があります。農薬の特性からみると2方面からの対策が必要であることがわかる。ただ、野菜によって使う農薬は異なり、洗うだけでいいもの、絶対に茹でたほうがいいものがある。野菜別、農薬別にすべてを覚えたり、調べるのは大変です。したがって、上記に挙げた4つのポイントを覚えておき、その上で下記であげる「農薬除去-野菜別実践編」にある野菜種別ごとにざっくりと対応していくのがおすすめです。 4つのポイントと4つの分類を覚えておきましょう。

農薬除去‐野菜別実践編

4つに分類

以下の1~4を把握しましょう。後半の+αは追加として知っておくと役に立つことを挙げています。

1、葉菜類(ほうれんそう、春菊など)
流水中で振りながら洗ったあと、茹でる。茹でたお湯は捨てる。葉菜類は農薬が残留しやすいので注意。また濃い緑の野菜は肥料のやりすぎにより硝酸が過剰に残っています。硝酸は体内で発がん性物質を作るので、茹でて除去しましょう。
2、結球野菜(キャベツ、白菜など)
外側の葉を1~2枚捨てる。そのあと、流水の中で洗う。結球野菜の生育をみると、最初に外葉ができ、その後内側へ順に葉ができていきます。その結果、農薬を3回まけば、3回とも外葉は農薬を浴びています。一番内側の葉は一度も農薬を浴びていないかもしれません。特に、結球の抱合力が強く、先端が開いていないキャベツは内側に農薬が入り込むことは少ないです。
3、果菜類(トマト、なすなど)
流水中でこすりながら洗う。皮をむいたり、茹でたりするともっと効果的。料理に応じて、洗う以外の処置をとるといいかもしれません。
4、根菜類(じゃがいも、にんじん)
皮をむく。切ったあと、水にさらしておくと、さらに農薬がぬけていきます。このとき、酢や塩を入れるともっと効果が上がります。
+α 有袋栽培<無袋栽培
果実に袋をかけて栽培していかで異なります。袋がかけてあれば、直接農薬を浴びないで済むので、残留農薬はへります。
+α 露地栽培<施設栽培
施設栽培のほうが、雨にあたる機会も少なく、農薬が残留しやすいです。
+α 表面がなめらか<表面に毛がある。デコボコしてる。
デコボコしていれば、農薬がくっつきやすくなります。
+α 葉菜類>果菜類>半結球野菜(白菜)>根菜類、結球野菜(キャベツ)
一般的にこのような順で残留農薬が残っている傾向があります。

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