専門書

初めて農学部の大学生が農業に触れるときに使用するタイプの本です。初心者でも読みやすくできており、専門的に畑で栽培していく場合に読んでみるといいかもしれません。

新版 図集・野菜栽培の基礎知識

野菜の生理・生態と栽培、肥培管理と防除の基本、養液栽培、品質とその保持といった総論的な解説から始まります。次に各野菜ごとに各論として解説しています。果菜類(9種)、葉茎菜類(13種)、根菜類(5種)について取りあげています。種別ごとに、来歴、種まき、着果習性、土、肥料、定植など栽培全体を扱っています。家庭菜園を作って育てる場合や、本格的に農業を始める人にとっては、図解が豊富なので理解しやすくできています。

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そ菜入門 (基礎シリーズ)

農業専門書の中で、入門者向けに書かれた本として最もおすすめです。図、表が豊富で、その図もわかりやすく書かれています。同書のシリーズには花卉の本もあるのですが、そちらもすごいよくできた本です。生育特性と栽培技術、育苗、種子と発芽、露地栽培、施設栽培、養液栽培、はちの種類と被覆資源、つぎ木、果実・葉や茎・根など利用部分別にまとめた野菜の栽培方法、新しい野菜の栽培などについてまとめてあります。主な野菜については見開き2Pで、その野菜の生育経過が一目で分かるように図で示してあります。全ページを通じて、上段に本文を下段に図表・写真を配置し、視覚的に分かるようにレイアウトしてあります。各論として扱っている野菜は以下の通り。メロン、スイカ、トマト、ナス、ピーマン、イチゴ、スイートコーン、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス、ホウレンソウ、タマネギ、ネギ、ダイコン、ニンジン、中国野菜。

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野菜園芸学

このシリーズはよく大学で使われています。園芸学の総論からはじまり、後半で野菜ごとに解説をしていくスタイル。遺伝子の働き、園芸療法などについても触れています。以下のような項目で編集されています。野菜園芸学とは、ナス科野菜、ウリ科野菜、イチゴ、葉菜類、鱗茎類、直根類、塊茎類・球茎類・塊根類・担根体、その他の野菜、ポストハーベストテクノロジー、栄養と多機能性、新しい生産技術と生産施設、野菜の成長に関与する遺伝子の働き、野菜栽培の教育理念

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土作りと肥料の理論が身につく本

用土と肥料の選び方・使い方―図解 家庭園芸

園芸書を1冊だけ買うならこの本をおすすめします。本格的に農業をやる、家庭菜園をやる、コンテナ栽培をやる、いずれの人でも必ず役に立つ1冊です。畑編、コンテナ編、作物別施肥設計と3編にわかれています。特に畑編とコンテナ編を熟読していただきたい。培用土作り、堆肥作り、化成肥料と有機質肥料など本当に詳しくなれます。各ページの6割くらいはイラストになっており、初心者でもなじみやすくできています。この本で身に付けた知識は今後どんな園芸書を読んでも理論的に理解できるようになるでしょう。有機派、化成派どちらにも対応しています。この本を読まずして、園芸をやるのはもったいないです。

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イラスト 基本からわかる土と肥料の作り方・使い方

土と肥料についてやさしく解説してある本です。先に紹介した本と内容はかなり似てます。この本の方が読みやすくスッキリしていますが、詳しさは先の本の方が勝っています。土とは何かを理解するところから始まり、土作りの手順や培用土について理解していきます。次に肥料の分類を理解し、実際の施肥法を理解していく流れです。

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絵で見る おいしい野菜の見分け方・育て方

タイトルからすると肥料、土とは関係ないのですが、おいしい野菜を育てる上で、土や肥料が大切であることが実感できる本であるためこのカテゴリーで紹介しました。見た目でおいしい野菜を判断するだけでなく、なぜおいしい野菜なのかを理論的に生育時状況を踏まえた解説をしています。先が細く、曲がっているキュウリはリン酸が効いていないからいまいちであるが、リン酸が効いているキュウリは先端まで太い。曲がっているキュウリは肥料も湾曲部下部に偏るためおいしくない。このように肥料と生育時の状況とを踏まえて理解できます。ただ、全体としては難しめの本かもしれません。

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畑で栽培向け

おいしい野菜づくり大図鑑―全80種の人気野菜、果実、ハーブの育て方をプロセス写真で大図解!!

畑栽培向けの本はやまほど出版されていますが、写真が豊富で、知識が深められます。特に施肥設計をする上で、生育期間を通じてどれだけ与えるのか、化成肥料を5g与えると書いてあっても、NPKの割合は?と疑問に思うことがおおいかもしれません。その点、この本の指示従って与えればよいので、初心者でもあまり迷うことなく栽培できると思います。

PC  おいしい野菜づくり大図鑑―全80種の人気野菜、果実、ハーブの育て方をプロセス写真で大図解!! (Seibido mook)

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旨い!楽しい!納得!野菜づくり (別冊NHK趣味の園芸)

有機派、化成派と人それぞれ。でも追肥をするのに化成肥料20gとしか書いておらず、有機派はどうすればいいのだろうと悩んでしまうこともあると思います。有機派と化成派に分けてどう育てればいいのか書いてあり、便利だと思います。作づけローテー ションも紹介しています。果菜類(19種)、葉菜類(29種)、根菜類(12)種について詳しく栽培法を紹介しています。

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コンテナ栽培向け

おいしい野菜づくり大図鑑―全80種の人気野菜、果実、ハーブの育て方をプロセス写真で大図解!!

化成肥料を10g与えるとしか書いていない本に困っているかたにおすすめ。コンテナサイズに応じて何g与えるかという目安が書かれています。また、与える肥料のN、P、Kの割合も明示されています。野菜(63種)の栽培法写真やイラストを用いて解説しています。特に第1章や第6章をよく読んでから栽培を行うことをお勧めします。

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ここまでできる! ベランダでコンテナ菜園

コンテナの種類、おすすめの品種、栽培適期・日数から病虫害情報まで、野菜ごとに知りたい情報をすべて網羅しています。特に病害虫情報が役に立つと思います。本によっては病害虫について触れていないものもあるので病害中に困った経験がある人にとってもいいでしょう。肥料説明のページを見ると、本書で出想定している化成肥料が何なのかもわかります。

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